ヘタレな貴方と強がりな私
何度も声をかけられたが
なんとか振り切った私
会社に着き
いつものように自分の席に着く
「おはよう、昨日はごめんね」
席に着くなり謝ってくる莉子
昨日も伝えたが
莉子が悪いわけじゃない
『大丈夫。それより、奈津がまた莉子のお弁当が食べたいって。今朝、大変だったんだから』
本当に大変だったんだ
「りこちゃんみたいに、して」と
朝からリクエストされてしまったのだ
そんな準備をしているわけないから
朝から、もう大変
どうにか工夫し、宥めたわけだが
今日の帰りにでも
買って帰るかとため息が出てしまう
「一緒に行こうか?」
そう言ってくれて心強い
帰りに莉子に付き合ってもらうことにした