ヘタレな貴方と強がりな私


その日の夜
奈津が寝てから拓也に電話をした


「やっぱり、やり直せないのか」


『ごめんなさい。でも、奈津とはたまに会って欲しいの。奈津が会いたいって言ってたよ』


奈津が会いたいと言ったことを伝えると
電話越しに何かが落ちた音がした


どうやら驚いたみたい
そりゃ、そうだろう
あれだけ私が奈津に会わせたくなかったのに
今は会って欲しいと言っているんだ


「ちゃんと、養育費を払うよ」


そう言ってくれた拓也
今は困っていないが
奈津の将来のための貯蓄に
養育費を受け取ることにした


「やっぱり、あいつか?」


電話を切る少し前に
そう切り出された
あいつと言うのは、小鳥遊くんだ

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