ヘタレな貴方と強がりな私


いつの間に、そんな話を…
何気なく話したのかもしれないが
それこそ、逆効果じゃないかと思う


「ちゃんと、優奈さんの両親にも挨拶したい」


もうそんな話を?と戸惑いもあるが
それ以上に、問題がある
小鳥遊くんに言っていないことがある


『…私の両親は、会えない』


拓也と離婚してから…
いや、離婚する前から両親には会っていない


「優奈さん?大丈夫?」


ハッ、と我に返る
大丈夫、と言葉に出したが
とてつもない孤独が急に襲ってきた

それに気がついたのか
小鳥遊くんは私を抱き寄せ
大丈夫だよ、と何度も囁いてくれた

小鳥遊くんの言葉が
本当に心地よくて落ち着く

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