ヘタレな貴方と強がりな私


小鳥遊くんの手が私の身体を
滑るように触れている


「洗ってあげる」


そう言った小鳥遊くんの手は
いつの間にか泡だらけになっていて
初めは腕や肩に触れていたが
背中、腰、お腹と
洗うと言うのは
全身なのはわかるが
洗うというより触ってると
言った方が正しい


それに、
その手つきがいやらしく感じる
小鳥遊くんの手は
何かを確かめるように触れてくる

恥ずかしさもあって
小鳥遊くんの姿を目に出来ない


『…小鳥遊くん、あのね、』


堪らなく
あとは自分でやると言いたくて
発した言葉だが
小鳥遊くんの手は胸を優しく洗い始めた


『…あ、あのねっ、』


ん?と聞きながら
指先が先端を捉えた

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