ヘタレな貴方と強がりな私


小鳥遊くんはずるい
弱いとわかれば
そこを攻めてくる


「固くなってる」


可愛い、と言いながら
何度も触れてくる

荒い息も響いて
声を漏らしたらバスルームだけじゃなく
廊下や他の部屋にまで
筒抜けになっちゃうんじゃないかと
思ったら、片手で口をおさえた


「優奈さん、いい子だね。でも、その姿…唆られちゃうな」


耳元で囁かれ
身体が更に熱くなる


スルリと小鳥遊くんの手は
私の下半身へと触れてきた

我慢していた声が
おさえていた手から漏れ
バスルームに響いた


私の中へ入ろうとするが
小鳥遊くんの指は
入口を何度も焦らすように摩り
我慢している私を追い込んできた


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