ヘタレな貴方と強がりな私


そう言えば、小鳥遊くんとも
今朝は会わなかった
顔を合わせづらいってのもある

けど、会いたいわけでは無い



奈津を迎えにいこうと会社を出た
今日は急ぐ必要が無い
会社の近くの文具屋さんに寄ったからだ
文具屋さんから駅に向かう途中
聞きなれた声が耳に入る


誰だっけ?と考えていたら
“どういうこと?”という言葉が入って来た
切迫した感じの声だ


声がする方へと足を進めた
ビル横の細い抜け道だ
そこには背中を向けた長身の男性がいた


…小鳥遊くん?
立ち聞きはまずいと思い立ち去ろうとした



「結局、お前も俺から離れて行くんだ」


溜息混じりな言葉
投げやりな声に驚いた

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