ヘタレな貴方と強がりな私



“結局、お前も俺から離れて行くんだ”



その言葉が頭から離れない
辛い恋愛をしてきたのかな?
あの、声のトーンも沈んでいた

でも、話した感じは
落ち込んでいるような感じじゃなかった
悟られたくなかったから
明るく振舞っていたのかな?


…そんな風に見えなかったけど



「おかあさん?」


『…ん?』


「あした、おしゃれしていい?」


奈津は自分の引き出しを開けていた
明日、莉子とケーキバイキングに行くのに
着ていく服を選んでいた

おしゃれ、と言うのは
4歳ながらオンナである

お気に入りのワンピースの事だろう

< 48 / 397 >

この作品をシェア

pagetop