ヘタレな貴方と強がりな私



「今、裁判してる」



あっさりとした言葉に驚いた
裁判と言ったら、もっと大変なことのように思っていたからだ


「私がお腹を痛めて産んだ子なんだ。私の子供なの。…それに、こっちにはそれなりにネタあるんだ。だから絶対…取り返すんだ」



莉子の最後の言葉に固い決意を感じた
その決意に私は莉子の手を掴んでしまった



『莉子、私、何もできないけど、できることがあったらなんでも言ってね』


一瞬、驚いた顔をした莉子だが
すぐにっこり笑ってくれて
ありがとう、と言ってくれた



ケーキバイキングを終え
莉子と駅で別れた
“奈津ちゃん、またおばちゃんと遊んでね”
そう言って、奈津に手を振って…

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