ヘタレな貴方と強がりな私


勘違いをしてしまいそうだ
けどそれを現実に引き戻してくれる


「おはよう、小鳥遊くん」


必ずと言っていいほど
毎朝、声がかかる
可愛い子も、美人さんも
時には和服を着た大人の女性もだ

幅が…広い
少しでも距離を開けようとすると
何故か掴まれてしまう
顔は笑っているが
目が“離れるな”と言っている


「…もしかして小鳥遊くんの彼女?」


そう言われることもしばしば
小鳥遊くんは否定せず
“そんなとこです”と返している

始めは違います、と否定していたが
毎日のように聞かれていたら
どうでも良くなってしまったのだ

でもそのせいで
こちらへと向く視線が増え痛くも感じた

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