思い出の木
喧嘩
春になり私は高校3年生になった。

未久とはあの時以来話していない。
達弥はからかわれ、叩かれたり、いじめられるようになっていた。

仲の良かったキズナはバラバラに崩れていった。

そして、私は初めて棗とケンカをした。
きっかけはほんとに些細なことだった。
原因は、棗が大学の女子と一緒に連絡もしないまま遊びに行ったから。
私は一方的に怒って電話を切った。
気まずい雰囲気のまま学校に来た。

授業中もずっと気になって、イライラしていた。

学校が終わり携帯を開くと信じれないほどたくさんの通知が来ていた。

ごめん。
俺がわるかった。
奈桜の気持ち考えれてなかった。
許してください。。。

といった内容ばかり来ていた。

棗に電話をかける。

もしもし。奈桜。
ごめんなさい。許してください。
必死に謝る棗に心折れ。
許してしまった。




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