危険地帯
しばらくして律が落ち着いてきたところで、深月と司が、地下には行かずにこの場で、集めた情報を話し始めた。
掴んだ情報を、早く知らせたいのだろう。
「おまわりさん達はどうだったの~?」
「黒龍の奴を見つけたら、即連行してた」
簡潔に説明した司。
「ここがバレたら終わりってことじゃ~ん」
律が苦々しげに言う。
確かに、たまり場の場所がわかってしまったら、警察の手によって黒龍を潰されてしまう。
「いや、それは大丈夫だ」
「何で~?」
「サツはクスリを使ってる奴らが狙いだからな。ここがバレても問題ねぇよ」
麻薬や覚せい剤などのクスリを、黒龍の人が使っていたの……!?
闇の世界の本性を見たようで、気分が悪くなる。