危険地帯
「俺を殴ったり蹴ったりしてさー!」
「それは、お前が嘘の噂を流すからだろ!?」
「前までは本当だったし!」
「俺がクスリの売人って噂は、嘘じゃねぇか」
「それだけだろ!」
「そのせいで、俺は大変だったんだよ!」
忍者と深月の言い争いが、倉庫に響く。
神雷の人達は、呆れた顔をしていた。
「……あ、じゃあさ」
何かがひらめいた様子の深月が、ニッと口角を上げた。
忍者は、そんな深月に怯える。
「お前、黒龍の幹部になれよ」
深月の提案は、忍者だけでなく、その場にいた全員を固まらせた。
さっきまで威圧感のある殺気が放たれていたとは思えないくらい、シン……と静まり返る倉庫。