偽装結婚いたします!~旦那様はイジワル御曹司~

「兼古(カネコ)さんの肩に手を回して歩いてましたよ~」

「あぁ……そ、そうなんだ……」


なんとも言えない微妙な笑みしか返せない。
引きつらないでおこうと思っても、自然と顔が引きつった。


兼古くんというのは、私の1つ下の後輩で知香ちゃんにとっては先輩にあたる我が社の男性社員だ。

最近かなり柳原さんと仲がいいという…ある意味疑惑の人物。


「柳原さんのほうが背が高いじゃないですかぁ…。
だからなんていうか…兼古さんと肩組んでても似合っちゃうっていうか…」

「…あはは…」

「あの二人、絶対付き合ってますよ~」


柳原さんと兼古くんが付き合っているという噂はかなり広まりつつあるのだけど…。

当の本人たちが隠さずに朝っぱらからベタベタしているとなると、噂も真実味をおびてくる。


いくら夏がもうすぐ終わると言ったって。
まだまだ暑いのに、肩を組んで男同士蜜月とは。


というか、これじゃ兼古くんまでゲイだということになるんじゃ……

どーなってるんだ、うちの会社は。


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