いつかの君へ
『 おはよう!!!』
『 今日も3人で登校ですか。 』
あたしの大親友のさとみが
ふっと笑いながら 呟く。
『 俺ら、天才トリオだから。なっ、昴。 』
『 夏、たくみって天才だっけ? 』
あたしを見ながらそんなこと言うものだから
ふっと笑いがこみ上げた。
『 たくみは、ある意味 天才なんじゃない? 』
あたしは、にっとたくみに歯を見せた。
『 夏までひどくね? 』
戯けながら 席につくたくみ。
こんなやり取りが たくみもきっと
楽しいんだろうなって
なんだか あたしも嬉しくなった。
昴に関わる全てが
今のあたしにはとても輝いていて。
そんなあたし達を 優しく見守るさとみが
とってもキラキラして見えるのも
あたしが恋をして
世界が輝いているからだうか。