願いが叶ったその時…




「あぶねぇだろ!」



今まで寝たっきりだったのに
急に動かせるわけがねぇ
それに…



百「あの…な、んで、足」


「今のお前の足は、動かない」


百「っ…そう、ですか」



車から飛び降りたとき、
足を怪我したらしく日常生活に異常はないと言っていたが走ることはまだできない。


「リハビリすれば、前のように歩けるらしい」


百「・・・」



だんまりか…
今日はこの辺にしておこう
聞きすぎるのもよくない



「明日またくる」



部屋を出ると光琉と壁により掛かりながら
こちらを見て笑っている椿がいた。
こいつが笑っていると気持ちが悪い




椿「百合、大丈夫なの?」


「あぁ」


椿「…ねぇ夏風?これだけは言っておくけど…
  例え若頭であろうが百合を傷つけることは
  絶対許さねぇぞ」


光「おい!」



普段は俺に逆らわない
何にも興味を示さず、女は全員無視のこいつが
こんなに百合を慕う理由



「んなことわかってんだよ…
 てめぇの『妹』はちゃんと守る」


椿「……ならいいけどさぁ」



いつもの感じに戻った椿…




 
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