猪の目の酸化還元反応
「面白いじゃないですか!」


「怒らないんですか?」



目を輝かせている堪壇に、無理難題をと言われる覚悟だったのだが。



「怒りませんよ。寧ろ楽しみだ。」



「細かいことはまだだろ。忙しくなるぞ。」


「空回りだけはよしてくれ。」



笑顔の娶麓にやる気の数伸、それを心配する力。



「欣箸さん震えているけど大丈夫?」


「武者震いです!」



耀禎と韓梛もやる気だ。



「日頃の行いが良いからだろうな。」


「そんなことは…。でも、ありがとうございます。」



控えめに微笑む雉歳は、猶助には何だか寂しそうにみえた。



「夢鼓さんのご主人の本読んだの?」


「はい!貸して頂きました!」



青空に舞う桜、夜空に咲く花火、澄み渡る空に煌めく星、寒空に降り積もる雪。


どこまでも続く空は大きなキャンバスとなり、様々な色を描き続ける。



「漆黒の空に咲き誇り暗黒の海に散りゆくのは、虹色に輝く大きな大きな花、夏色の風物詩であった。…素敵な推理小説でした!」


「推理小説?」



舞妓と芸妓の簪は四つの季節の写し鏡



題名と韓梛の感想からはどんな本かすら想像つかない。
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