風の子坂を駆けぬけて
かじかんだ寒さを掻き消すような、春先の穏やかな日差しの下、誰もが時間を忘れ夢中になった。
明日香の投げるボールは何度も命中。
それは的確で迅速だった。
彼女にボールが渡ればすかさずみんなが逃げた。
敵チームだった知優はひたすら逃げることしかできずにいた。
友達とはいえ、うっかり当たるのは怖いし嫌に思うのだった。
胡桃と知優は同じチームにいたが、最初っから胡桃は外野側につき、積極的に攻撃していた。
終盤に差し掛かり、同チームの明日香と丹羽はいつしか名コンビとなりどんどん敵の人数を減らしていった。
あっちにこっちに逃げ惑っていたら、いつの間にか居残っていた知優。
こんなはずではなかったのにと、息つく暇なく走る。
ついに最後の一人になってしまった時、外野側にいた健が復活した。
知優は心底ほっとしていた。
「おっしゃー!負けねーぞ!見てろひびきー!」
健の一際大きな声が飛ぶ。
「こっちこそ、負けないんだからー!」
丹羽より先に明日香が応じ、それも叫び終わる前にボールを投げ飛ばす。
思わぬふいうちに、とっさに身をかわし知優は石につまずく。
(やっ、やばいかも……)
明日香の投げるボールは何度も命中。
それは的確で迅速だった。
彼女にボールが渡ればすかさずみんなが逃げた。
敵チームだった知優はひたすら逃げることしかできずにいた。
友達とはいえ、うっかり当たるのは怖いし嫌に思うのだった。
胡桃と知優は同じチームにいたが、最初っから胡桃は外野側につき、積極的に攻撃していた。
終盤に差し掛かり、同チームの明日香と丹羽はいつしか名コンビとなりどんどん敵の人数を減らしていった。
あっちにこっちに逃げ惑っていたら、いつの間にか居残っていた知優。
こんなはずではなかったのにと、息つく暇なく走る。
ついに最後の一人になってしまった時、外野側にいた健が復活した。
知優は心底ほっとしていた。
「おっしゃー!負けねーぞ!見てろひびきー!」
健の一際大きな声が飛ぶ。
「こっちこそ、負けないんだからー!」
丹羽より先に明日香が応じ、それも叫び終わる前にボールを投げ飛ばす。
思わぬふいうちに、とっさに身をかわし知優は石につまずく。
(やっ、やばいかも……)