あたしのオキテ-切なくて、でも忘れられない
偶然
あたしは、会社帰りに同僚の零と湊くんと、ダイニングバーにいた。


家に帰ってから、ご飯作る気にもならなかったし、金曜なのに、予定のないいつもの3人組。零と湊くんは、同期で、新入社員研修以来の仲良しだ。


私は人事部、二人は営業部にいる。でも二課と三課で別々だけど。



零は、名前負けしてない、ショートヘアで、さばさばしてるけど、どこか色気を感じる、百合系女子に恋されそうなタイプの女の子。



湊くんは、男の子なのに、女子とつるむほうがすき、みたいな女子力高そうな、優しい男の子。笑うと、えくぼが出来る。正直、年下にしか見えない。実際は一浪して大学入ったから、年上なんだけどね。



いつものように、お互いの部署の愚痴から始まって、10時を過ぎたころには、だんだん深い話が始まる。
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