あたしのオキテ-切なくて、でも忘れられない
零ちゃんから、すぐに電話が来た。


うんうん、そうなの。なんか、モトカノとよりが戻ったみたい。よかったよね、湊くんたちも、長かったみたいだし。あたしは平気だよ、まだそんな長く付き合ってなかったし。




でも、さいっていって言っちゃった。ちょっと悪かったかな?ねえ、謝ったほうがいいと思う?会社で会うしさ




放っておきな、と零ちゃん。



そうだねー、もう、三人で飲みにいけなくなっちゃった。ごめんなさい。



いいの、いいの、どうせ、彼女が引っ越してきたら、私らのことなんて忘れてたろうし、悪いのはあいつ




そうだね、ありがとう、元気がでた。明日から、何とかやれそう。ありがとう、零ちゃん



電話を切ったら、涙が出てきた。あたしの涙に釣られたのか、歩道にも雨が降り始めている。



傘、ないや



あたしはそう言って、歩き出した。
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