シンデレラに憧れて
私は破壊した。
寝室の床のレゴブロックを全て蹴散らし
緑色したアーミーな人形も
色んな種類のガンダムも
クリンゴン星人もバルタン星人も
ゾンビも宇宙船も蹴散らし
8万円のなんちゃらセイバーも光らせ
床に叩きつけようとしたら
「それだけはやめて!」って叫ばれたからベッドの上に放り投げる。
そしてその隣に弘樹を放り投げ
私は彼の上に乗る。
彼の柔らかい髪をかき上げて
綺麗な顔をジッと見る。
近くで見ると
とっても澄んだ目をしていた。
心が澄んでいるんだろうな。
「スッキリした?」
私の下で弘樹は微笑む。
「うん」
素直に言うと彼は強い力で私を抱いて、クルリと身体の位置を変えた。
今度は私が彼の下になる。
草食系だけど力は強い
そっと彼の腕に触れて
そのガッチリした身体に男を感じた。
「弘樹が私に手を出さなくて、モヤモヤしていた」
「美佳ちゃん」
「もう三ヶ月も付き合ってるのに、キスしかしてこない。やっぱりバカな私じゃ嫌なのかなって自分に自信がなくなっていた」
素直にそう言うと
「今日の美佳ちゃんは、今までで一番可愛い」
彼の唇が私の頬に優しく重なる。