シンデレラに憧れて
ソファにゴロリと横になり
遠慮なく目を閉じてウトウトしていると
「美佳ちゃん。美佳ちゃん」
ペチペチと大きな手が私の頬を軽く叩く。
「起こしてごめんね。準備ができたよ寝室に来て」
シンデレラになれる準備ができたの?
弘樹に手を引かれて
ドアを開くと
そこには
レゴブロックで作ったビルっぽいのと
よくわからないフィギュアと
プラレールっぽいのが広がっていた。
なんだこれ?町?
「思う存分、破壊していいよ」
「なにこれ?」
「踏んでもいいけど踏んだら痛いから気をつけて。ちょうど先輩の子供にあげようと思っていたプラレールを家から持ってきていてよかった」
「弘樹……あの」
「あげる物だから、申し訳ないけど軽く壊してほしい。あとはぐちゃぐちゃにしていいよ、僕が片付けるから」
「弘樹?」
「シンゴジラになりたかったんでしょう」
「はぁ?」
「ストレス溜ってるんだね、かわいそうに。火炎放射器とか使えなくてゴメンね」
シンゴジラ……じゃねーし。
シンデレラだし。