俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
チラッと隣に視線を向けるが、相変わらず寝ているようだった。




学校1のイケメンの座も成宮くんのものになるかもね。




そしてあっという間に一日が終わり、放課後となった。




「成宮くん~今日一緒に帰ろうよ~」
「この後みんなでカラオケ行かない?」




うわっ早速モテてる…
って、あの子たち柊くんのファンの子じゃなかった!?




もう成宮くんに乗り換えたわけ!?




…まぁ、女嫌いの柊くんより、みんなに優しい成宮くんのほうが好きになるのも分かるけど。




「ごめんっ俺この後、水沢さんに学校案内してもらわないといけないからさ!また今度ね」




わっ爽やかな笑顔だ。
あの笑顔の虜になる子が増えるだろうな。




と、他人事のようにその光景を眺めていた。
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