俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
なんで私がこんな目に…




学級委員って協力してやるような仕事でしょ?

まともに話すことも無理な柊くんとじゃ絶対出来ないよっ



なんか昨日といい今日といい、ついてないな~…




そういえば、柊くんと学級委員って私、大丈夫なのかな。




ファンの子とか怒ってきそうだな~…
後で、涼香ちゃんに相談でもしてみようかな。




それから全ての係決めが終わり、授業が始まるため先生は足早に教室を出て行った。




その時、やっと柊くんは眠りから目覚めたようで、大きな欠伸をしていた。




「…ちょっと」




私は不機嫌丸出しの声で、眠そうな表情を浮かべる柊くんに話しかけた。




柊くんが悪いわけじゃないけど、ちゃんと伝えておきたかった。




「…なに?」




「あれみて」
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