俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
時計を確認するともうすぐでホームルームの始まる時間だったため、私はそのまま自分の席へと向かった。




しかし、自分の席の手前まできて足を止めた。

そして目をパチパチと瞬きさせた。




あれ…えっと、ここ、私の席…だよね?




何故か私の席に化粧の濃い少し怖そうな女の子が座っていたのだ。

しかもちょっと不機嫌そうに眉間にしわを寄せている。




私が少し焦った様子をみせていると、座っていた女の子が私に気がついた。




そして席から立ち上がると、私の目の前に立った。




えっなになに…!?なんで何も言わないの!?

どうしよう、私から話したほうがいいの?




「あの…そこ、私の「あんたが水沢花?」




女の子は少し強めの口調で口を開いたのだった。




「そ、そうですが」




なっなに!?私、なんでこんなに睨まれてるわけ!?
< 6 / 331 >

この作品をシェア

pagetop