水玉模様
充也の家と生輝くんの家の位置関係からすると、工藤瞬の家もこの辺なのかな。

この前は雨だったし、あたしもあんな状態だったから、はっきり言って周りなんかよく見ていなかった。

もしかしたらこの辺りを歩くのは初めてじゃないかもしれないーーー篠田くんの家も、近かったりするのかな…。

あやねの話は右から左で、あたしはそんな事ばかりを考えていた。

生輝くんの部屋はキレイに片付いていて、いつ誰が来ても問題ないレベルで、それを少し羨ましく思った記憶があるだけだった。


今はーーー…1人。

あやねはまだ生輝くんといるって言うから、あたしだけ先に帰ることにした。

雨が降りそうで、どんよりとした空。

やめてよ…。

あたしに、伝染るから…。

黒くなる…どんよりを、吸い込むーーー。


傘…買お。

あたしは目についたコンビニに入った。

「……。」

あたしはビニール傘を1本取ると、大好きなチョコレートと一緒にレジへ持って行った。

< 129 / 358 >

この作品をシェア

pagetop