水玉模様
篠田くんへの想いは、メイクみたいに簡単には落ちてくれないんだろうな…。

あたしの心の中に、しっかりとくっついて離れない…。

無理矢理引き剥がしても、それはまたすぐに戻ってきてしまうんだと思う。

塗りたくってるあたしのメイクが、心の中に霧を作る。

それは、見せたくない…知られたくない、本当のあたし?

毎朝頑張ってるメイクは…篠田くんに可愛いと思われたかったから。

でも、違うのかな。

好きな気持ち。

嫉妬の気持ち…。

平静を装うためにーーー…。

塗って…塗って……秘(かく)して…。

あぁ…あたしってヤツは。

いつからこんな乙女チックに…?


「おじゃましましたー。」

玄関であやね達と合流して、充也の家を出た。

その15分後、生輝くんの家に着くまでの間、藍さんのメイク道具を見せてもらったあやねの話が止まらなかった。



< 128 / 358 >

この作品をシェア

pagetop