水玉模様
あぁ…。

やっぱり…わかっていたけど、高鳴る。


あたしの全てが…。

あたし達に挟まれてるカウンターなんか、消えてしまえばいいのに。


「673円になります。」

「…。」

「瀬口さん?673円…なんだけど。」

「あッ!う、うん。」

ドキドキしすぎだから、あたし。

完全にキョドってるし。

「じゃぁ…これで。」

あたしは千円札と1円玉を3枚、カウンターに置いた。


「はい。おつり、330円ね。よかったぁ~金持ってて。」

「持ってるよ、傘買うお金くらい。」

「だってなかなか出さないから…新手の万引きかと(笑)。」

「…うるさいなー。」

「あ、久々聞いた、それ。」

篠田くんは、笑顔であたしを指差した。

「…あは。なにそれ。」

悔しいけど、少し…ほぐれた。
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