水玉模様
「やだ…ってば。離して…。」

「それは俺のセリフ。イヤだ。離さないから。」

そう言って篠田くんは、あたしを抱きしめたんだ…。


「好きだ。」

そうはっきりと言った声が、全身を駆け巡る。

「すごく好きだ。」

「……!」

あたしは、恐る恐る篠田くんの身体に…腕をまわした。

篠田くんの腕の力が、少しずつ強くなっていくのを感じながら…あたしはそれを受け入れてしまった。

「篠田くん…っ!」

そうして抱きしめ合ってから、お互いを見つめ合った。


「俺、諦めなくていいってこと…だよね?」

篠田くんが、一言一言確認する様に言った。

あたしはそれに対して、ゆっくりと頷いた。

「…すき。篠田くんのこと、すき。」

「俺も。やべ、超嬉しー…。」

篠田くん…。

「あは。ごめん、泣いたからヒドイ顔だよねあたし。」

「そんなことないし。全然かわいいよ。」

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