そんな僕でも愛してほしい。〜拾われた彼らとの運命〜

「あ!お母さん?あのさ、お姉ちゃんからさ、なんだっけ?えーと… ディスティニー・リング?が送られてきたんだけど… なんなの?これ?」

とりあえず思ったことを全て口にした私。それに対して、お母さんは

『あぁ!それね!いやぁ、ついに光にも渡ったのね。それはね、杉原家が先祖代々受け継いできたものなの。』

それはこの手紙にも書いてあったよね… 心の中でツッコミながら、話を聞いた。

『それを息子または娘または妹や弟に渡すのは死んでしまったとき、または自分の願いを叶えた時かもういらないと判断したときよ。』

「え!なになに?この指輪って願いを叶えられるの?」

もしそうならなににしよう?ワクワクしながら、お母さんの返事を待った。

『ええ、そうよ。ただし一人一回限り、願いを叶える能力があるのよ。じゃあ、私はこれでー!じゃあね!』

そう言ってブツッと電話を切られてしまった。ちょっと落ち着かないから今日は仕事を休むことに決めて、テレビをつけた。

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