二度目の初恋
「一人暮らしか・・・」

今までは一人暮らしの必要性など皆無だった。

だって好きだった人は隣人だったんだもんな。

でも今は違う。

もし私が一人暮らしをしていたら時任さんに合い鍵渡して

いつでも来てねって言えるのにな~。

頭に浮かぶのは時任さんとのイチャイチャしている姿。

思わず口元が緩んでしまう・・・っていうか

私達ってキスはしたけどその先は全くない。

というかそもそも会ってないからイチャイチャしたくても出来ないのだ。

こんな頭の中で妄想膨らまして満足してちゃいけない。

とりあえず一人暮らし・・・検討しようかな。



それから3日後

念願の時任さんから食事のお誘い。

いやデートに誘われた。

久しぶりに会える事に私はハイテンションだった。

「フフフ~ン フ~フ~フ~  フフフ~ン」

普段なら仕事中に鼻歌なんて歌ったりしないのに

今日はバスルームの掃除をしながら歌わずにはいられなかった。

しかもバスルームって響くからエコーがかかって下手だけど

うまく聞こえちゃったりする。

しかも調子こいて歌まで作っちゃう始末

「今日の~夕~飯、なににしよ~~かな~
キャベツがあるからロ~ルキャベ~ツ~~」

私のハイテンションは止まらなかった。

ところが・・・

「へったくそ」

聞いたことのない声に掃除をする手が止まる。

そして泡だらけのスポンジを持ったままゆっくりと振り向くとそこにはなんと

「え?嘘・・・・」

あってはいけない人がいた。

SEEDの理人だった。
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