二度目の初恋

免疫ゼロ

ど、どうしよう・・・・

どうしてこうなった?

何で時任さんがここで寝てるの?・・・・・・時任さんのベッドだけど


でも悩んでる場合じゃない。

とにかく離れないと。

私は同じ姿勢を保ったまま全身ですり抜けるように前へ前へとゆっくり

体を動かし何とか脱出できた。

時任さんは白いTシャツに霜降りのスウェットパンツ姿で

完全に熟睡していた。


・・・寝顔もかっこいいじゃないか


こんな人がさっきまで私にくっついて寝ていただなんて!

改めてこの状況を見て私の顔は真っ赤になったと同時に

急にこの場から逃げたくなった。

時計を見ると6時をちょっと過ぎていた。


私は寝室を出るとハイスピードで着替えを済ませ、そのまま部屋を出ようと

バッグを掴んだ。

だが、こんな逃げるような感じで帰ると今後仕事がやりにくくなりそうだし

家政婦だから朝食ぐらい作って置いた方が良いのではと思い留まり

猛ダッシュで朝食を作ってから

『着替えにいったん家に帰ります』とメモを残し部屋を出た。


人生初の朝帰りは何も悪いことしてないし何もなかったけどけ・・

後ろめたさを凄く感じた。

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