二度目の初恋
一度家に帰り、着替えを済ませ再び時任さんのマンションに行くと

時任さんの姿はなかった。

正直どんな顔をしたら良いのかわからなかったからいない事に

ホッとしたもののなんで横で眠っていたか聞いてみたいきもちもある。

だって・・・時任さん、好きな人がいるって言ってたじゃん・・・

好きな人がいるのに好きでもない女と添い寝出来る?


複雑気持ちだった。


ふとダイニングテーブルに目を向けると私の書いたメモの下に

何か書いてあることに気付きメモを手に取るとそこには

「ごちそうさまでした」と書いてあった。


「ごちそうさま・・・ね~」


気を取り直して仕事を始めた。

洗い物を済ませると洗濯に取りかかる。洗濯機横のカゴに入っている洗濯物の中から色、柄もの

だけを洗濯機に入れると他に洗う物はないか念のため各部屋を回った。

案の定、リビングのソファーの上にタオルと靴下が無造作に置いてあった。

私はそれを拾い上げると寝室へと向かった。

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