Pathological love 番外編

「今すっぴんだから、化粧してる時より大部幼い印象なんだよ。化粧ナチュラルにしたら似合うと思うよ?髪もさくるくるに巻いたらもっと可愛い。それにほら、俺に愛されたから肌艶も最高にいいし?」


「もう、何言ってんの!!バカッ!!」


俺の胸を叩きながら、恥しそうに頬を染める彼女は、今までの中で一番可愛く見えた。


「それから姫……もう一つ贈り物がございます。」


「もう一つ?」


後ろ手に隠していた箱を、前に持ち替えながら跪く。

まるで、物語の中の永遠を誓う王子様の様に。


「愛しの姫に、コレをお送りいたします。私目が作りました。」


「何これ?」


「いいから開けてみて?」


ゆっくりと蓋を開ける令子の顔が開けた途端、驚きに満ちた。


「どうしたの?これ?スノードームじゃない?これ作ったの?」


「あぁ。その男の子の手をよく見てみて?」


「…………これ、持ってるの……もしかして、小さな…………」


「うん。」


「左手出して?」


「えっ?」


驚いて固まっている彼女の左手を優しく取ると、男の子が持っている指輪と同じ形の指輪を薬指にはめた。


「あぁ、良かった……ぴったりだ。」


彼女は、指輪をはめた手で顔を覆ったまま、肩を震わせてる。


「改めて、令子……俺と結婚してください。」


「連理……ありがとぅ……嬉しい……」


涙をいっぱい溜めた瞳で、俺に微笑む彼女を俺は抱き寄せた。

これだけでいい……この笑顔の為に俺は生きて行こう。

俺は固く心に誓った。




END





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