守神と大黒柱と示指?

5.プロジェクトの発足!

Output社側は、業務系とシステム系の責任者と担当窓口対、当社側第2リペア担当とマーケティング本部の合同プロジェクトが今日発足した。

目的は、第2リペアの間接要員の半減を一緒に達成することとした。

業務系は、入荷・検品・入荷入力作業及びクローズ入力・出荷待ち・出荷の各工程で、どの程度の時間的なムダがあるのか、あるいは帳簿の動きと現物の動きのギャップなどを確認し、是正できるものとできないものを担当者と一緒になって取捨選択して、現実的に対応可能な案を作成している。

システム系は、作業工程と入力のタイミングの確認をしながら、現物が工程を移動するスピードと技術者が工程で入力するタイミングを一致させる方が良いのか検証をしている。

今は、出荷前に間接要員が入力しているので、作業履歴としては入荷データがあって、後は出荷データがあるだけの中抜けの形になっている。

これらの調査内容をプロジェクト会議にかけて、業務系、システム系で分科会として打ち合わせをして、改善を進めていった。

担当窓口からは、当社の技術者の技術力不足と教育プログラムの無さが意見として出た。

それぞれの分科会での結論は、業務系では間接要員のシステム利用の不慣れが上げられ、その部分の教育プログラムが組まれることになった。

システム系では、中抜けになっている工程内での入力を最後の間接要員から前倒しで技術者が一人一台のパソコンを支給するので技術者が入力することに変更。

当社技術者への教育プログラムもOutput社から技術者が常駐して工程別に集めて教育プログラムを実践していくことになった。

目的が間接要員の半減だったプロジェクトも目的を達成したと両社で判断したので、解散した。

パソコンの導入も技術者が26名でその8割は1台のパソコンが行渡るようにH社が導入した結果、間接要員の仕事が技術者に分散されて見えにくくなっただけとも受け取れる。

システム系の分科会では、本丸でもある修理履歴システム、部品オーダーシステムなどのシステム変更は本国の了解を貰わないと一切できない。

日本だけがクレームを上げても着手する公算は低いので、本丸以外のことで是正できることを探すしかなかった。

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