守神と大黒柱と示指?

6.立ち上がれ大黒柱?

第2回目の家族会議を開いて、今後の作戦を練った。

まず、敵は二手に分かれており、1階の敵と2階の敵は別動隊と仮定した。

その上で、1階の敵と優先的に戦い、その後2階の敵を殲滅する作戦とした。

1階の敵は、家中の食べ物の保管を強化したので、食べ物を入手するのは非常に困難な状況に追い込まれた。

したがって、1階は仕掛けを増強する作戦にした。

問題は設置場所であるが、台所に集中的に置こう。

大黒柱は、長女と一緒にDAY Shopに行き、ネズミ捕獲グッズを十分に検討したが、量はたくさんあるのに、種類が少なく手短なのは、粘着シートしか無いと断定して購入してきた。

DAY Shopは、夜の9:00まで営業しているので、こういう緊急の時には助かる。

粘着シート2枚入りを購入し、台所の隅とガス台の下の床に設置した。

妻と長女は粘着シートに手を合わせている。

    ж 翌日!

翌日の朝、粘着シートに変化は無く、妻と長女は半分がっかりしているのか、無言で朝食を食べ、それぞれ出勤して行った。

妻が仕事を終え、買い物をして帰宅すると、台所の奥の方で「ガサ、ゴソ」動くものがあった。

前日仕掛けた粘着ボードの上で、ハツカネズミくらいの黒いものが1匹逃げようともがいていた。

暴れたので、逃げられるとまずいと思い、隣に設置していたもう一枚の粘着ボードを上から被せた。

その時に「チューッ」と鳴き、まだ死なないと思い、その上から一升瓶を置いたら、また「チューッ」と鳴いた。

即死だったろうと妻は判断した。

「可哀想だったが仕方がない」と妻が興奮気味に言っている。

妻は、「チューッ」と鳴くのが耳について離れないようだ!

大黒柱が家に帰ると、さっそくその話しが妻からあり、究極はそのネズミが放置されたままなので、片付けてほしいのだそうだ。

でも、誰だって嫌じゃありませんか?

「嫌だ!」と言うと、妻は「立ち上がれ、お父さん!」と言ってせがむ。

「だから、どうすれば良い?」と大黒柱が言うと、妻が「粘着シートごと新聞紙に包んで、ゴミ箱に捨てて!」と言う。

「わかった?」と大黒柱。

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