守神と大黒柱と示指?
しぶしぶ、粘着ボードとネズミを一緒に二つ折りにして新聞紙で3重巻きにして、ゴミ箱に捨てた。

「可哀想だけれど、これも戦争だから!」と大黒柱。


  * 今日は、見舞い休暇!


この頃は、お婆さんのところに見舞いに行くのも疲れてきた。

大黒柱は、会社の方も新しい組織になり、人事異動で部下が出入りする。

その準備とかは、未発表の間は水面下で行わなければならないので、仕事が終わった後のノミュニケーションで調整をしたいのだが、お婆さんの見舞いがあるので断っている状況だ。

だから、なかなか情報収集できないまま時間だけが進んでいく。

その上に、ネズミとの長い戦争だし。

そうかと言って、誰にも文句が言えないことだから…。

ネズミの棲家も現実のものだし、お婆さんの入院も現実のものだから、逃げることができない。

現実を背負って歩いているようなものだから…。

それこそ、現実から逃げてしまったら、その時点で人間失格になるから…。

でも、精神的にくるなあーっ!

本当に!辛いわーっ!

今日は、酒でも飲みに行くしかないなーっ!

切れちゃいますよ!
< 183 / 205 >

この作品をシェア

pagetop