うちのお姫様はお祓い様。
早朝だから人も居ないので菖蒲の背中に乗せて貰う。


まだ先生も来ていないような時間に閉めてある裏門を乗り越える。



「澪だ!」

「澪-!おはよお!早いね今も!」



入るとすぐに低級たちが声をかけて走ってくる



「おはよ、菜乃(なの)、佳乃(かの)。」



菜乃と佳乃は兄弟の妖怪で深夜の見回りは柊、早朝の見回りは菜乃佳乃と決まっているらしい。
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