溶けてなくなる
ふわふわ

ふわふわしてて

白いもの。


幼い頃

お祭りで買ってもらった
キャラクターの袋に入っている

大量のわたあめを抱えて

食べながらお家に帰った…


甘すぎてすぐ飽きる

だけど
目にはいると食べたくなる


あの、白くてふわふわとした

人々を

誘惑するような丸み


たまに無性に食べたくなって

だけど手に入らなくて

空を見上げる。

白くてふわふわとしたわたあめが

たくさん浮かんでいる空。


どうやったら食べられるかな?って

ありとあらゆる
高いところに登った。

公園の滑り台、ジャングルジム

歩道橋

一度だけ東京にある
赤いタワーにまで登った。

だけど
届かなくって…

いろんな方法で
手を伸ばすけど届かない

そうしている間に
お祭りの季節がやってきて

簡単に手に入る。

このやろーう。

この一年間の努力は…なんなのさ。


…ん?待てよ?
頑張ったからこうやって
この季節になると
おじさんが届けてくれるのかな?


ふふっ♪
次はいつ届けてくれるかな


これからもまた
お空に手を伸ばし続けよっ!


























大きくなってわかったこと。
お空の白いふわふわと
おじさんが売ってる
白いふわふわは

全く違うモノだった






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