激甘王子に溺愛されました



校門を出て私達の10mぐらい先にいる女性。
いかにも高そうな車が横にある。



「ちいちゃん行こう」



いきなり声のトーンが変わって私の手を引っ張りながらその女性とは逆方向に進もうとする高月くん


「星那待ってっ!」


「ほの…矢野さんと俺はもう他人だろ。」



聞いたことないような低い声で喋ってる……。
それに「ほの」って最初言ったよね?

高月くんが寝言で言ってた「ほの」という人はこの人なの?



「そんな……」

「それにこんなところまで来られても困る。何で戻ってきたのかは知らないけどもう俺には大事な子がいるから。」


そう言って私の手を強く握った。
大事な子って……?

高月くんの大事な人は寝言で名前を呼んじゃうぐらいな矢野……さん?ほのさん?じゃないの?


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