激甘王子に溺愛されました



「今日星那のお母様とお食事のお約束をしてるの。お話したいことがあって。星那も一緒に来てほしいの。」


「は……?」


「車に乗って?」



そう言うほのさんを無視して私に「ちいちゃん帰ろう」と言う高月くん。



「星那待ってよ……!」


「俺の親に何を言いたいのかは知らないけどもう俺と矢野さんは他人なんだよ。前みたいになんて戻れない。」



そう言って私の手をひいて無言で歩き続ける。



いつもの「ちいちゃんちいちゃん」言ってるうるさい高月くんじゃなくて下唇を噛んで何かを考えているような高月くん


ほのさんは高月くんの何なの……?
高月くんのこんな姿は見たことない。

ほのさんは高月くんに何したの……?


私には無関係なことぐらいわかる。
こんな気持ちになったことないからわからないけど……何か胸が締め付けられる感じがするんだ




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