激甘王子に溺愛されました




「星那さ、城坂のこと入学当初から知ってて穂乃果さんと似てる人だと思ってたんだって。で、今年のクラス替えで城坂と同じになって見てたら何か段々惹かれていったんだって。」


「重ね合わせてるとかじゃないよ?だけどあんなに城坂に執着してる星那ってどうかと思ってたんだけど、穂乃香さんと付き合ってる時よりも夢中になってるし、本気で好きなんだなって見ててわかんだよ。」



「だからさ、何でキスしてたかとか知らないけど、星那の意思じゃないと思う。」


「今、城坂と話さないのも何かしら理由があってだと思う。話さなくてもね星那の頭の中は城坂でいっぱいなんだよ。キモイぐらい。」



「俺から言うのも変かもしんないけど、そんだけ城坂のことを好きな星那の気持ちを受け取るのか受け取らないのかこの際ハッキリさせてほしい。」



「好きなのか好きじゃないのか。」



「俺に言わなくていいから、じっくり考えてみてよ。星那のこと。」


「答えがでたら星那に伝えてあげて。好きじゃないなら好きじゃないって。」


「何か長い独り言だったけど、考えてみてよ。」



そう言って「じゃ!もう夜も遅いし気を付けろよ〜」なんて行って去って行った。



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