純愛小説家
「大丈夫。彼女のことは、ちゃんと考えてるから…」


ひとこと付け加えて。


「そう…」


もちろん。
毎日ベッドは別々だったし。
琴音とは、キスすらしていなかった。

事務所から、俺のところに連絡がないところを見ると。
琴音の居場所はまだ割れてないんだろう。

―ヴー、ヴー、ヴー、ヴー…

言ってる先から。
琴音のマネージャーだろう。
琴音のケータイが、テーブルの上で震える。


「話せって。じゃなきゃ、代わりに俺が出ようか?ケータイ」
「!や。それはやめて」


毎日。
1時間…、いや。
30分おきには、鳴ってるんじゃないだろうか…。

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