純愛小説家
「コーヒー淹れる?」
「あぁ…、うん…」


もちろん、完食できるわけもなく、夕食を終えて。


「…ごめんね。食べきれなくて…」


コーヒーを淹れながら、また、申し訳なさそうに三嶋が言う。


「いいって。俺が作りすぎただけだって言ったろ?」
「…ん」


確かに作りすぎた感はあったけど。
多分、いつものふたりなら、食べきれない量ではなくて。

俺だけじゃない。
三嶋も。

いつもと変わりなく、普通に話ながら接してはいたけど。

ふたりとも、あまり食が進まなかった。

これから終わろうとしてる時に。
さすがに食欲はわいてこなくて…。

気持ちが冷めて…の別れじゃない。

いくら普通に…思った所で。
いつも通りに、なんていかない…。

< 227 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop