純愛小説家
琴音とは、今まで通り、つき合いが続いていて。

今は仕事が楽しいと。

俺同様、ひとり、だった。


『あっ。じゃあ、次の仕事始まるから。またね』
「頑張れよ。またな」
『ありがと。じゃあね』


時々、こうして電話で話したり。
年に数回。
時間が合えば、ふたりで会ったり。

そこに男女の関係はもうなく。


親友。


その言葉が、一番しっくりくるような気がした。

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