純愛小説家
そして…。
ほんの少し、重苦しい空気が流れて。

三嶋は、俺に背を向けたまま。
黙って首を、たてに振った。


「…そっか…」


別に。
珍しいことじゃない。
俺たちはもう、いい大人で。

一夜限り…。

よくあると言えば、よくある話。

過去。
俺にも、そういう相手は何人かいた。

たまたま今回は、相手が同級生で。
知らない相手、じゃないだけで…。

お酒も入ってたし。
三嶋は酔いもまわってた。

ただ…。

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