純愛小説家
「…終わっちゃう…って」


その時。
カーテン越し。
朝陽が顔を覗かせ始めて。


「このまま。逢えなくなるのは、嫌……──」
「───────」


“それ”も。

姿をあらわした。


「三嶋───」


───欲望───


そして。


「──────」


次の瞬間、俺は背中から。
躊躇うことなく、思いきり彼女を抱きしめた。

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