農民生まれの魔女

「それにしても気の毒だよね
あの暴君と戦うなんてしかも後二週間後だよ」


「仕方ない戦うしかないか」

レムから見たイヴの瞳は心なしか輝いている
様に見えた




〜練習1日目〜


イヴは日々の日課となっている
図書館へ向かった


本が一面に広がっている中の一冊を探す

「えっと」


指で本を追いかけて行くと
ある一点で指が止まった


「あったあった」


「何があったの?」

突然後ろからテノールの低い声が聞こえてきた

「きゃっ、なんだケイト君か」

「何読んでるの
なになに、これで一番間違いなし
いちばんよくわかる魔術書」


ケイトは思った、ふざけた名前だ



「そう、実は上級生と戦う事になったらしくて
私も魔力戻ったし頑張って覚えようと思って
まぁ戻ったって言っても標準より人んだけど」


「何で疑問形?しかも上級生なんて誰と戦うんだい」


そんな本読まなくても僕が教えるんだけどな



< 38 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop