農民生まれの魔女

「だから、婚約はしているけど
結婚はしてないって事」


「わ、私は!今までずっとケイト様の事好きで
双方とも思い合っていると!
だって、だってあんなに優かったじゃない…」

ローズの右頰につーっと一筋涙が伝った
そのまま脇目も振らずに走り去って行った
取り巻きを残して….


「待って下さいローズ様!」

「イヴ!あんた覚えておきなさいよ」

憎しみを孕んだ目でジロリと睨まれた


…私はどうも厄介事に巻き込まれやすいらしい
私の今の気持ちを一言で表すと
…つかれた………。


隣を見たら頭を抱えてどうしようと
思っているのかのかと想像したが
意外とケロッとしていたと言うか清々しかった






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