農民生まれの魔女
そして今に至り
イヴは校内にあるベンチに座り
日光浴を満喫しながら、購買で買った棒付きアイスの袋を開けた
蝉が鳴いている……
「蝉……」
そのままじっと蝉の観察
アイスを食べながら蝉
「……食べたい」
昔はよく食べたもんだ
しかし、とびきり苦かった
「やっぱり食べるならカブトムシの幼虫だね」
昔の事を考えていると
急な頭痛に襲われた
一面の赤
血が飛び散っている
「ゔっ」
イヴは最後悲鳴のような声を出し崩れ落ちた