俺様副社長のターゲット
シャワーを浴びて用意をした。お昼前には家を出て、煌太のマンションに向かった。



「煌太、おはよ。」


「おはよ?何時だと思ってんだよ。」


「用意に時間が掛かったの。前はこんなに煩くなかったでしょ。」



煌太の部屋に入るなり、不機嫌な煌太と言い合いになる。



「最近、煌太、変だよ?」


「朱里が会いに来れば問題ないだろ。」


「来てるでしょ。煌太も慣れるよ、すぐに。」


「来週も来い。」



煌太を見上げれば、不機嫌さMaxの顔をしている。前は笑って楽しかったのに。



「最近の煌太は優しくない。どうしたのよ。」


「一緒に住んでくれないからだろ。」


「はあ?私は実家暮らしなの。簡単に一緒に暮らせないよ。大体、親になんて言うのよ。」


「俺と住むでいいだろ。」



私は煌太から視線を外して溜め息を吐いた。



「朱里の親に挨拶に行く。それで問題ないだろ。」
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